Domaine Claude Vosgien (ドメーヌ クロード・ヴォジャン)
Domaine Claude Vosgien (ドメーヌ クロード・ヴォジャン)の畑があるコート・ド・トゥールはランスから南東に2時間、ボーヌから北東に2時間走ったところに位置するかつてはシャンパーニュを作っていたエリアです。ヴォジャン家はこのトゥールで11世代にわたり1640年から受け継がれてきた歴史ある土地です。畑の多くは、かつてローマ人が目を付け植樹した南東向きの丘。標高は350mの7kmにも渡る丘はブルゴーニュのコート・ドールを彷彿させます。
2002年に様々な農作物を扱う農家だった両親から現オーナーのアレクサンドルとステファン兄弟が継ぎ、葡萄栽培作に重心が置かれるようになる同時に有機栽培をスタートします。現在でも葡萄畑の近くには様々な農作物を栽培しており、その多様な生態系を守っていくために有機栽培を行い2011年にアペラシオン初のAB認証を取得しました。
2000年頃といえば2001年にニコラ・ジョリーがルネッサンス デ アペラシオンを創設したくらいの時期でまだまだ有機農法への理解も深まりきっていない時代。
そんな早期から有機農法に舵を切ったヴォジャン兄弟はトゥールを代表するビオ生産者として知れ渡り、2020年にはトゥールの地元紙L’Est Républicain Toul の表紙を飾るまでの知名度を高めます。
記事より一部抜粋 –
トゥール地方では、ビオ栽培がまだ主流ではありません。ステファン・ヴォジャンは、「2000年当時、ビオ栽培を行う生産者は10人未満でした。しかし今では状況が進化し、ビオワインへの需要が高まっています」
□ビオ栽培の課題と展望
ビオ栽培は、化学的な処理に頼らないため、天候や病害に左右されやすく、収穫量が不安定になるリスクがあります。しかしヴォジャン家は「ビオ栽培のワインは本物の味わいを持ち、環境にも優しい」と強調します。
最後にステファンは
「天候等のリスクなどもあるが、10年以上経ったあたりから生産が安定してきた。20年後にはもっととトゥールでも有機栽培が増えるだろう」とインタビューに答えており、自身の成功が地域の生産者を勇気づけていることがうかがえます。

エクスプレッション・ロゼ・メトード・トラディッショネル NV
EXPRESSION ROSE METHODE
希望小売:¥4,760
原産地呼称:AOC COTE DE TOUL
ブドウ品種:ガメイ80%、ピノ・ノワール20%
醸造:ステンレスタンク発酵後瓶内二次発酵。
アルコール:12.0%
手作業による収穫。サーモンピンク色の外観。肌理細やかで豊かな泡立ち。新鮮なラズベリーやチェリーなどの香り。エレガントさと力強いエキス分が存在し、しっかりと構造化されたボディ。優れた持続性があり、表情豊かで率直な赤いアロマが余韻に長く続く。
コート・ド・トゥール トラディション ピノ・ノワール 2022
COTE DE TOUL TRADITION PINOT NOIR
希望小売:¥4,560
原産地呼称:AOC COTE DE TOUL
ブドウ品種:ピノ・ノワール100%
醸造:ステンレスタンクにて数ヶ月熟成。
アルコール:12.0%
ドメーヌを代表するスタンダードキュヴェ。
100%手摘み収穫。摘みたてのフランボワーズを思わせる繊細で贅沢なアロマ。心地良い果実味とボディ。しなやかなタンニンが持続する。
コート・ド・トゥール ミズ・ア・ヌ ピノ・ノワール 2022
COTE DE TOUL MISE AU NU PINOT NOIR
希望小売:¥5,400
原産地呼称:AOC COTE DE TOUL
ブドウ品種:ピノ・ノワール100%
醸造:ステンレスタンクにて数ヶ月熟成。
アルコール:13.0%
良年のみ造られるSo2無添加の限定キュヴェ。
赤い果実とミネラルの綺麗なアロマ。透き通るような透明感があり余韻は美しく飲み手を魅了する。