■Brigante (ブリガンテ) イタリア / カラブリア
ブリガンテの畑はチロマリーナから直線距離で5キロ程内陸の標高300~400mに位置します。
1800年代後半から初代ジュゼッペが礎をつくり、太平洋戦争後にカタルド神父が鍬と馬一頭で現在の畑を開墾しました。
かつて古代ギリシャ統治時代よりブドウ栽培に最適な丘陵地帯に位置していたブリガンテ周辺は古代オリンピック勝者に贈られた伝説のワイン「クリミサ(Krimisa)」の産地としての歴史を継承しております。
その伝統を代々守りながら現在はエンツォ・セスティト氏とステファニア・カレ氏の夫婦が家族と共に情熱と献身的なワイン造りに取り組んでおりFIVI(イタリア独立ワイン生産者連盟)に加盟し、栽培から醸造・瓶詰め・販売までを一貫して自社でおこなっております。
シーラ山脈の斜面に位置し海風と谷底を流れ下る冷たい水流による気温の寒暖差による気候がブドウの成熟に理想的で特徴的な味わいのワインを生み出しております。
土壌はチロマリーナと比較し石灰質が豊富、且つ起伏に富んだ地形で四方からの風の影響、更には低木(ガリーグ)に囲まれておりワインに地中海らしいハーバルな風味と硬質なミネラル感を与えます。
特に赤は特徴的で抽出の濃さに頼らず明るめのルビー色のワインはとにかくミネラリーでエレガント。これこそ「真のチロなんだ」と生産者は語ります。
ワイン造りはシンプルながら伝統を遵守しながら理論的に行われます。
畑では化学薬品を避けた有機農法を行い、収穫はブドウへのダメージを最小限に抑えらるよう早朝に。そして完璧な房のみを選別し小さなカゴを使い運びます。いつも素晴らしい収穫の興奮のあまりに「時にはついつい大切なことを忘れてしまいそうだけど(笑)」なんて冗談を言いますが、瓶詰されたワインを遡ったときに「どれだけ適切な行程を経たか」という事を常に意識してワイン造りが行われています。
(白) チロ・ビアンコ フェミナ 2023
CIRO’BIANCO PHEMINA
原産地呼称:DOC DOC CIRO’
品種:グレコビアンコ100%
醸造:ステンレスにて5か月熟成。
希望小売: ¥3,600
“PHEMINA=女性に捧げられたワインで、ステファニアの名(「冠を戴く者」)に由来。
イオニア海を望む内陸部の丘陵地帯の在来種グレコビアンコより純粋でバランスのとれた心地よい白ワインが生みだされます。
緑がかった明るい麦わら色の外観 レモンやグレープフルーツを連想させる爽やかなフルーツのアロマ。綺麗な酸と奥行きのあるミネラルが特徴です。
(ロゼ) チロ・ロザート マニャリ 2023
CIRO’ROSATO MANYARI
原産地呼称:DOC CIRO’
ブドウ品種:ガリョッポ100%
醸造:ステンレスにて5か月熟成。
希望小売:¥3,600
長女の名前マルゲリータのギリシャ語でもあり真珠を意味するMANYARI。
チロの典型的な低木(ガリーグ)地帯の丘陵地で育ったガリョッポより作られます。ガリーグが地中海の香りを与えフルーティーなアフターを持つ伝統的でさわやかなロゼワインに仕上がっています。
淡いピンク色の外観 綺麗な花やイチゴやチェリーのアロマ。熟したチェリーのバランスの良い果実味に、心地よい酸味が広がり清涼感に溢れ余韻がながいロゼワインです。
(赤) チロ・ロッソ・クラッシコ エテフェ 2023
CIRO’ROSSO CLASSICO SUPERIORE ETEFE
原産地呼称:DOC CIRO’
ブドウ品種:ガリョッポ100%
醸造:ステンレスで12か月 大樽で6か月熟成。
希望小売:¥3,600
“ETEFE=とは王冠(戴冠)という意味で創業者の名前ステファニアのギリシャ語。
ロゼ同様にチロの典型的な低木(ガリーグ)地帯の丘陵地で育った地中海を感じる典型的なガリョッポより作られます。
他のチロロッソと比べても明るめのルビーレッドの外観。決して抽出による濃さには頼らずどこまでもエレガント。チェリーやスミレ、スパイスのアロマに滑らかなタンニン。伸びやかな酸と透明感ある果実感が余韻までながく続きます。